以前のお相手だった方は
元ＳＭクラブの
女王様だった薫。

クラブの商業ＳＭに
疑問を感じたというのが
その方が
クラブを辞めた理由らしい。

その方に長期にわたって
仕えてきて、離れてから
2年のブランク。





クラブに行っても
薫の求めるＳＭはないと
既に失望した後の別れで

マゾヒストとしては、ずっと
心の奥深く封印してきた
のだと最初に薫は
話してくれた。

私と薫は、偶然の出逢いで
主従関係を結んだわけだけど

私がサディストとして
調教を実際にするのは
初めてであり
主人としては全くの素人だ。

でも、だからこそ

私は
薫の身体に
容赦なく鞭痕をつける。




けれど

以前の方は
元プロだったから・・・

故意か無意か
けしてそのような
痕がつくほどの
鞭打ちはされることが
なかったのだと

先日、薫は話してくれた。



以前・・・

　　　　　「今日は、鞭痕があるので

　　　　　　　　　　　　　　　　ジムは控えます」

と薫が、
メールに書いてきたので

　　　『是非、行って見せびらかして

　　　　　　　　　　　　　　　　　自慢してきなさい』

と私は、命令した。


　　　　　　　　
薫は、今では
喜んで従っている。

それだって
私の羞恥調教で

私が与えた痣は
主の愛の証でしかないことを
私は知っているから。

私は隠させたりしない。

私は堂々と晒させる。

　　　　　　　　　　　　　　



週に何度も行くという
そのジムへ行くから体毛は
剃りたくても剃れません
と言っていることについてだって
同様で

安全剃刀で
「これくらいは大丈夫」
と言って
一部を剃ってしまう。

いまは全くわからない程度だが
そのうちきっと
剃りきるだろう。


私は、薫を少しづつ侵食する。

そうやって融合する
ふたりだけの秘密という
快感をお互いに感じる。

そして・・
いままでの概念を覆す。

それが
私の未熟で未達な
ＳＭのようなもの
という気がしている。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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