私に縛るという意味を直接
教えたのが貴方でした。

その前に・・いつだったか
undo
という映画を見たときに
私は少しそのことに
興味を持ち始めていました。

＜強迫性緊縛症という精神の病に侵された
妻を助けようと努力する夫。
しかし症状はしだいに悪化していく。
身の回りのすべてのものを
紐で縛りはじめた妻…。

現代人の精神的ストレスを縛る
という行為で表現した中篇映画。＞


　　　　　


泡を縛る美しいシーン。

部屋中のあらゆるものが
縛られている異様な光景。

奥底にある何かがざわついた。

そこから、段々と儚いもの
すり抜けるもの
カタチなきものへの
愛の憂いと憧憬へ心が
狂気する様相。

その、いわゆる病みという側面と
健全の狭間で歪む感情の露呈に
私の感情が一種同化していた。



この・・・
理解できる感受性と
理解できない感受性という他者の間に
私はいつも漂っている。


身体という狭い容器のなかで
・・・あがきながらはみ出そうとする
感情のもどかしさ。

私はそれらを焦がれるほどに愛しみ
表現することへの
あくなき興味を溢れさてきた。

そして、いつしか
縛るという表現に
魅入られた。




1パターン緊縛を教えて頂き、薫を縛ってみました。

そう、所詮
身体は縛れても
心は縛れないもの。

そもそも
ナンセンスだと思っていた
私の概念を覆した貴方。


本来眼には見えない
逃れる事も許されない
貴方の愛という呪縛に

こうして、
私はいまでも
胸締め付けられて痛むことを望む。

テーマ:SM - ジャンル:アダルト

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